こんにちわ、ろんです。
本記事は世界最軽量のワイヤレス多ボタンマウス「AEROX9」のレポート&レビューです。

10年以上に渡って色々なゲーミングマウスを使い続けてきた筆者としても、AEROX9は非常に期待していた新製品。気になっているMMOプレイヤーも多いのではないでしょうか。
AEROX9はゲーミングデバイスブランドSteelSeries(スティール)から発売された、MMOに特化したサイド12ボタンを搭載している最軽量ワイヤレスマウスです。価格は17,980円(!)
主なチェックポイントとして
- AEROX9の性能、サイズ
- サイドボタンの使用感
- 17,980円という価格は適正か?
などを確認していきたいと思います。
それではいってみましょう
SteelSeries(スティール)とは
SteelSeries(スティール)と言えば、全世界のプロゲーマーチームとスポンサー契約を結ぶほどゲーム界隈では有名なデバイスメーカー。公式HPからも強い圧を感じます。

SteelSeriesのゲーミングデバイスは多くのプロゲーマーが個人でも愛用しているだけあって、性能の高さは折り紙付き。
AEROX9は超軽量MMO用ゲーミングマウス
まずはAEROX9のスペックを紹介。
AEROX9最大の強みは世界最軽量89g
「AEROX9WIRELESS」の正式名称にもある通り、AEROX9はワイヤレスマウス。しかしその重量は89gと、一般的なワイヤレスマウスの半分以下の重さしかありません。
実際に手に持ってみてもどこにバッテリーがあるのかわからないくらい軽いです。

バッテリー駆動は最大180時間とのこと。
これはおそらくカスタマイズで省電力設定にした場合の駆動時間だと思われます。
特徴的なハニカム構造
重量89gを実現させているのが、見ただけで軽さを感じさせる「ハニカム構造」とよばれる網目のようなデザイン。中の基盤まで透けて見えています。

ハニカム構造に軽量プラスチックの素材を組み合わせることで、軽さと強度を両立しているというわけ。
通気性が良く手がムレないので、暑い季節には最適なデザイン。
最大20ボタンをカスタマイズ可能
SteelSeriesのゲーミングデバイスは全て共通のアプリ上でカスタマイズする方式を採用。
AEROX9もアプリをダウンロードすることでボタンのキー設定やDPI調整が可能となっています。(ユーザー登録が必要)

AEROX9は18ボタンマウスとして発売されていますが、実際にはアプリ上で20ボタン分のキー設定が可能です。
あまり見慣れないカスタム要素として
直線動作のアシスト機能のアングルスナップ、通信間隔のポーリングレート調整も搭載されています。
AEROX9のサイズ感は良好。サイドボタンに不満。
次に、AEROX9のサイズやボタン配置をチェック
AEROX9は長さ128.8mm、幅68.2cm、高さ42.1mm
定規で実測してみましたが概ねスペック表にあるサイズ通りでした。
マウスは丸みを帯びた製品ため、スペック表だけではややサイズ感が伝わりづらいのが難点。
普通体型の一般男性が持ってみた感想は「良好」
手のあまり大きくない私がAEROX9を実際に操作してみたところ、サイズ的には全く違和感がありませんでしたので、一般的に売られているマウスのやや大きめサイズといった感じ。


表面のプラスチックはサラサラで滑らかな質感
そして網目状のハニカム構造のおかげで夏場はもちろんお風呂上がりでも手がムレないため、長時間の操作に向いていると言えます。
ただし基盤が丸見えなので、ドリンクの転倒などには注意。
サイドボタンに不満
肝心のサイドボタンには若干不満が残りました。
サイドボタン配置が全体的に傾斜しているため、いくつか押しづらいボタンが存在していたのがマイナスポイント。

慣れれば問題ない範囲だとは思いますが、手の小さい方だと全てのサイドボタンを咄嗟に押すのは厳しいです。このサイドボタンの配置に関しては、やや作りこみの甘さを感じます。
重量の軽さやハニカム構造が非常に良いだけに勿体ない。
AEROX9を実際に使用してみた感想
ここからはAEROX9を実際に使用してみた感想です。
カスタマイズ幅は広いが、ややFPS向け
AEROX9はMMO用マウスと謳う割には、ボタン設定以外のカスタム内容がFPS向け。
幅広いカスタム項目の中ではポーリングレートとアングルスナップが特徴的かつ便利ですが、MMOを操作する上ではあまり必要のない機能でした。

他に特筆すべきカスタマイズ項目は見られなかったため、MMO特化マウスのコンセプトからは若干ズレている印象。
その上、カスタマイズするための2.4G通信に切り替える際、付属のUSB-C端子の送受信機及びアダプタをパソコンに接続する必要があるので若干手間がかかります。

私のPCにUSB-C端子が実装されていないのが原因なのですが
送受信機は接続しっぱなしでも良いのですが、長いアダプタが邪魔な上にUSB端子を1つ占拠してしまうので、使い勝手はあまり良くないです。
カスタマイズを終えたら送受信機を外してBluetooth接続に切り替えてOK。
軽さは正義だが、MMOでの使用は微妙?
AEROX9は89gで世界最軽量マウスなので確実に腕の負担を軽減してくれます。軽さは正義!
・・・なのですが
ほとんどのMMOはFPSほど激しくマウスを動かすことはありません。
本体の軽さは素晴らしいですが、サイドボタンの押しやすさにも配慮してもらえたら100点でした。惜しい。
サイドボタンの3と10が押しづらい
先述の通り、サイドボタンが全体的に傾斜している配置になっているので特に親指から最も遠い③ボタンがやや押しづらく感じます。


斜め配置ということで、親指から1番近い位置にある⑩も「近すぎるゆえ」に親指をかなり曲げる必要があります。
やはりサイドボタン配置に関しては、もう一声といった感じ。
手の大きい方ならすんなり扱えてしまいそうですが、手の小さな日本人には辛い。
本体(基盤)は光る。サイドボタンは光らない
AEROX9はゲーミングマウスなので当然光ります。
ゲーマーは夏場に舞う昆虫が如く、光るデバイスが大好物。


イルミネーション設定もアプリで細かくカスタマイズが可能。
ただし光るのは外装ではなく中身の基盤のみなのでサイドボタンは光りません。少し残念。
現在使用中のマウス「UtechSmart(有線)」との比較
ここではAEROX9の比較対象として、私が現在愛用しているUtechSmartを選択しました。
UtechSmartについてはこちら
UtechSmartとのサイズ、重量比較
2つのマウスは形状が異なりますが、高さが同程度なので操作する際に違和感は感じません。

AEROX9の方はワイヤレスでバッテリーが内臓されているにも関わらず、バッテリー無しのUtechSmartよりも明らかに軽くて優秀です。SteelSeriesの技術力の高さを感じます。
サイドボタン配置の形状の違い
しかしながら、サイドボタン配置の形状の違いが使用感に大きく影響しました。

AEROX9の斜め配置に対してUtechSmartは正方形。
指が慣れてしまっているせいもありますが、やはりUtechSmartのようなオーソドックスなボタン配置の方が扱いやすく感じます。
AEROX9は17,980円、UtechSmartは4,599円。価格差をどう埋める?
AEROX9の価格は17,980円と、他の多ボタンマウスと比較してもかなりの高価格帯。
UtechSmartが4,599円であることを考えるとAEROX9は私にとっては趣味デバイスの域を超えないかなと思っています。
AEROX9が悪いんじゃない。UtechSmartのコスパが良すぎるんだ。
SteelSeries AEROX9は買うべき?
今回レビューしたSteelSeries AEROX9の総論です。
とにかく軽さを求めるならアリ
改めて繰り返しますが、AEROX9は世界最軽量多ボタンマウス。
軽いは正義。ハニカム構造で夏場も手がムレにくいという利点は非常に強力です。
17,980円という価格を許容できてサイドボタンに不満がないという条件つきならば、史上最高の多ボタンマウスだと言えるでしょう。
世界最〇〇にロマンを感じる方にもオススメ。
手が小さいor親指が短いなら見送り推奨
サイドボタンを押しづらく感じるならボタン配置の改良版が出るまで待つor他のマウスを選ぶ方が得策です。
有名メーカーの目玉新商品ということで大型のパソコン専門店などに展示されているかもしれませんので、もし実機を見かけたら是非試してみてください。
ARROX9レビューまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はSteelSeriesのワイヤレス多ボタンマウス「AEROX9」を自腹購入したので感想を執筆させて頂きました。

最大の特徴はサイド12ボタンのワイヤレスマウスでは世界最軽量の89g。
見た目にも軽そうで蒸れ知らずなハニカム構造ボディ。そして17,980円という強気な価格設定。
そんなスペック盛り盛りなAEROX9の総評としては以下の通り。
- 大きすぎず持ちやすいサイズは◎。
- サイドボタンを使いこなすには慣れが必要
- カスタマイズの内容がMMO用というコンセプトからややズレている
- 使い勝手よりスペック重視
AEROX9のようなスペックで攻めたデバイスは、発売されるだけで市場が活気づくので今後の他メーカーの多ボタンマウスラインナップ追加にも期待できそうです。
以上、SteelSeries「AEROX9」レビューでした
本記事が参考になりましたら幸いです。
それではまたお会いしましょう